Vol.333 2021.8.10

音楽・美術の旅 メールニュース
 
Column

夏、イタリアだからこそ その1

諸事情あって7月の上旬まで日本にいた。イタリアを拠点としながら生きているものにとって4カ月にもおよぶ滞在は、やや行き過ぎのようにも思えるだろうが、現況、一度イタリアに戻ってしまうと、また引き返すことが簡単でないことは易くお分かりいただけると思う。

イタリアで、たとえ2回目のワクチン接種をうけていて、グリーンカードも保持、その上、出発時にPCR検査を受けてコロナ陰性が確認されていたとしても、日本政府は2週間もの自主隔離期間を課すのである。まったく信じがたい愚行ではないだろうか。まだ、昨年の同じ時期であるならば、ワクチンの確約もなかったのだから感染予防を考えての厳しい措置は納得できる。しかしオリンピックが公然と行われた今夏において同じようなことをしているようでは、日本の未来は決して明るくない。

郷里が鹿児島ということでそのまま移動できず、到着地(東京・大阪など着陸した近辺)に2週間の滞在は簡単ではない。何もできず動けずの2週間、それでも滞在費に生活費などむしり取られていく。そのような無駄をしいられたために長期の滞在になり、イタリアへの戻りが滞るのである。

日本へ居てひと月ほど経ったあたりからイタリアが恋しくなってくる。猛然と恋しくなってくるのである。

もちろん基本日本人なので、日本がイヤになってしまうわけでも、郷里にうんざりしてしまうわけでもないのだけれど、春から緑の季節、さらに緑が深まり夏へと駆けていくイタリアを知っていれば自ずと気持ちはこちらに飛ぶのである。昨年、そして今年も同様なタイミングで日本に戻っていたので繰り返してそのような思いが押し寄せてきている。

何が恋しいかって、イタリアの季節のうつろいもそうだけど、やはりオペラやコンサート、そして特色のある町を訪ね歩きたいのである。

イタリアに帰着したら、こちらは日本のような意味のない14日間の監禁もないので、本当の意味での自己管理と周りへの気配りを徹底しながら、それなりの夏を楽しんでいく。

誰に言われるでもなく自宅での隔離1週間を自らに課しながら、それが明けてまずは手短なところでイタリアの食に勤しみたい。

パスタが食べたい。ピッツァもお肉もジェラートも…。

家族との再会も久しぶりでありそれをまず祝わなければなるまい。自宅近くにあるトラットリアに赴き、まずはシャンパンでもプロセッコでもない、冷えた発泡白ワインをオーダーする。1リットルのカラッファ(デキャンタ)になみなみと入ったハウスワインが運ばれてくる。安いからといっても各々のお店が大量に仕入れるハウスワインを侮ってはいけない。いわば、そこのお店の看板のひとつでもあるのだ。

“カンパ~イ!”と4か月ぶりにグラスを鳴らして夏をはじめている。

堂満尚樹(音楽ライター)
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